パルス強磁場実験week
わずか40ミリ秒程度の間に,50 Tもの強磁場
3/13 - 17の日程で,栗原はパルス強磁場実験をします.場所は,東京大学物性研究所・国際超強磁場科学研究施設(柏キャンパス)です.
物性研究所は共同利用施設の面を持っており,研究者が申請すれば様々な実験装置を使用できます.パルス強磁場もそのうちの1つです.
(非破壊)パルス強磁場用の電磁石を用いることで,40 msec程度という短い時間ですが50 Tを超える磁場を発生できます.この時,電磁石には数十 kAの電流が流れます!!!キャパシタンス,充電電圧を見るとそのスケールに圧倒されます.
強い磁場を発生するものとしては,超伝導磁石が一般的です.
医療用MRIでは通常1 T程度,先日栗原が検査した際のMRIは3 Tでした.
一般的な超伝導磁石は10 T程度,国内最強の超伝導磁石でも25 Tが最大です.
50 Tという磁場は,超伝導磁石では到達できないほどの強磁場です.すごい!
このような強磁場を用いることで,人間が通常は到達できない世界での物質の状態を見ることができます.
栗原はこのパルス強磁場と超音波を組み合わせ,物質の電子状態を研究しています.
今日は実験初日ですが,さっそく面白いデータが...最高...!!!
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