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0から1は作れないけど、1/100を10/100くらいにするのはできる

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 Amazonで購入した怪しい巻線機用ハンドル 超伝導転移は、物質の電気抵抗がゼロとなる完全導伝性、および物質内部から磁場が排除される完全反磁性で特徴付けられます。 矢口研ではこのうちの反磁性に着目し、Sr2RuO4の超伝導点移転を検出するためにAC磁化率測定法を用いています。 AC 磁化率測定では、二つのコイルが登場します。 一つ目は、物質に対して振幅数Oe程度の弱い交流磁場を印加するコイル。 もう一つが、そのときの物質の磁化を電磁誘導の法則を用いて検出するためのコイルです。 磁場の発生効率、また磁化の検出効率はコイルの巻き数に依るため、たくさんまきます。これでもかと巻きます。 磁場印加用のコイルは、だいたい2000ターンくらいです。気が遠くなりますね。 そこで誰でも簡単にコイル巻きができるように、巻線機なるものを用います。 写真は、栗原が組み立て始めた巻線機です。矢口研の現行品を改良し、さらなる巻きやすさを追求しています。 いろんな市販品を組み合わせ、一点物の装置を作る。実験の面白いところです。